みなさん、こんにちは!
メンズファッションスクールの大山 旬です。
今回は衣服のサイズとお直しについて解説したいと思います。男性のファッションには華美な演出よりも、小さなこだわりの積み重ねが大切です。どんなに高いジャケットを羽織っていても、サイズ感が正しくないと他人から素敵に見えることはありません。
そもそも衣服というのは私たちの身体にぴったりに作られたものではありません。そのため買った服がそのままぴったり合うということはそんなに多くありません。たとえば身長164センチ、体重54キログラムの僕は42やXSというサイズ表記のものを買うことが多いのですが、お直しをして調整することも多いです。
僕の身長だと、着丈が長かったり、袖が長かったり、身幅に余裕がありすぎたり、そんな理由で「服がなんとなくハマらない」ということが多いです。服を自分の身体の特徴に合わせて直していくという作業はとても大切だということを認識してください。
アイテム毎に注意すべき点について考えていきたいと思います。
シャツ
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まずはシャツです。注意すべきなのは「袖の長さ」です。ここが長すぎると野暮ったく見えてしまいますので、長さを確認してみてください。目安は袖のボタンをしない状態のとき、裾の先端が親指の付け根の位置よりも長い場合はNGです。お直しをしてください。シャツは腕を曲げたりする際に、生地に多少のあまりがないと着づらいため、これくらいの長さが1つの基準になります。
続いてはシャツの着丈の長さです。ビジネス用のシャツであれば、パンツにインをするため、長さを気にする必要はありません。問題はシャツを外出しする際です。この場合に長過ぎると素敵に見えませんので、場合によっては着丈の長さも調整する必要があります。
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着丈の目安ですが、股の位置よりも長い場合は調整した方がいいです。理想は股とウエストの中間位置くらいの長さです。短すぎるとバランスが悪いので気を付けるようにしてください。下の写真の長さを基準としてみてください。
ちなみに着丈を短くする場合、一番下のボタンから裾の端までの距離が短すぎるとバランスが悪くなってしまいます。この辺りは店員さんと相談しながら、直す長さを検討してみてください。着丈は1.5センチでも短くすると、感じられ方は大きく変わります。この辺りにはぜひこだわってみてください。
ジャケット
続いてジャケットで注意したい点です。まずはシャツと同様に袖の長さです。ジャケットの袖が長すぎると、ジャケットに着られているような印象を与えてしまいます。特に身長が低かったり、痩せ型の人はこのような袖丈には注意が必要です。
目安は親指の付け根から袖端までが11センチ。これを目安にしてください。0.5センチ前後であればまったく問題ありません。逆に腕が長すぎて、ジャケットの袖が短い人もいますが、この場合は袖丈を出すという修理も検討してみてください。おそらく1〜2センチ程度は長くできるはずです。
袖の端から下に着ているシャツの袖が1センチ前後見えるのが理想的です。このシャツが見えるかどうかはものすごく重要です。しっかりとサイズが整っている印象を与えられますし、白シャツが見えれば、「抜け」ができるため、軽快な印象にもなります。
続いて意識したいのが着丈の長さです。ジャケットの着丈はお尻の中間くらいを目安としてください。それよりも長い場合はたった1.5センチ前後でも構いませんので、着丈を調整してみてください。これが大きな違いを生みます。
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上の写真を1つの目安としてください。ちなみにスーツのジャケットとカジュアル用のジャケットでは着丈の長さの考え方が違います。ジャケットの方がカジュアルなアイテムのため、着丈は少し短めでも良いでしょう。スーツはお尻の中間位置。ジャケットはそれより1センチ前後短くてもOKと考えてみてください。
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最後にジャケットの身幅です。ここが野暮ったいと見栄えが悪いですので、しっかりと意識してみてください。上の写真のように、第一ボタンを締めた際に、変なシワが入りすぎないものが理想的です。ここにシワがたくさん入る場合はサイズが小さすぎます。腕とウエストの間には隙間ができていますが、このようなフィット感を目指すように注意してみてください。
ウエストにフィットはしているが、ボタン周辺にシワが寄らないのが理想的な身幅になります。ウエスト部分もお直しは可能ですので、ゆとりが出る場合は2〜3センチ前後詰めてみるとかなりスッキリとしたシルエットになります。
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