こんにちは!
神山裕輔です。
今週のコーディネートは、ネイビースーツでカチッときめてみました。
普段僕はスーツよりジャケパンスタイルの方が多いので、スーツを着ると背筋が伸び気分が引き締まります。これも洋服が持つ力ってやつですね。スーツスタイルは、休日のカジュアルやジャケパンに比べると自由度が低い上に、使えるアイテムも限られます。どうしても、周りと差がつけにくいジャンルなんです。街中を歩くビジネスパーソンが、一見皆同じように見えるのはこのためでもあるんですね。
では、スーツスタイルはどこで差をつければ周りよりもおしゃれに見えるのか。周りよりもきちんと誠実に見えるのか(ビジネスなのでここも大事ですね)
①体にフィットしたサイズのスーツを着る
②Vゾーン(スーツ、シャツとネクタイの合わせ)をマスターする
③ヘアスタイルを整える
④できる限り仕立てが良く、上質な生地のスーツを着る
以上、ざっくりですが、僕が気をつけているスーツスタイルで差をつけるポイントを挙げてみました。
スーツスタイルは「こうした方がいい」というルール的なものがあるので、それに沿って組み立てていった方がきちんと見えやすい傾向があるのです。
まず、①の体にフィットしたサイズのスーツを着ること。
これはスーツのみならず、カジュアルファッションでも基本中の基本です。ただ、スーツに関しては、ここからないがしろにしてしまっている人が圧倒的に多いんですね。合っていない肩幅、ダボダボのウエスト、長すぎるジャケットの着丈(またはお尻が見えすぎているほど短い着丈)、ブカブカのパンツ、長すぎる裾など。これでは、どうしても素敵には見えにくいのです。第1段階として、ここをクリアすることで周りと差がつきます。
「どれくらいが適正サイズなのかわからない」という場合は、お金はかかりますが一度大手のセレクトショップでスーツを購入、もしくは「信頼のおける」オーダースーツ店でスーツを誂えてみることをおすすめします。なぜなら、実際に身をもってサイズの合っている状態を体感することで、「これくらいが適正なのか」ということがわかるからです。全てとは言いませんが、リーズナブルなお店ではオーバーサイズでも「これでサイズ合っていますよ」と言われてしまう可能性があるので、大手セレクトショップか、信頼のおけるオーダーショップが安心でしょう。
(僕は過去に、某リーズナブルなスーツ屋さんでスーツを購入した際、ウエストや太もも、すそ幅などがブカブカなものを提案された経験があります。お店を批判するつもりはないのですが、リーズナブルなお店には少々勉強不足のスタッフさんも一定数いることを把握していた方がいいでしょう)
②のVゾーンに関して。
スーツのサイズが合っていても、Vゾーンの合わせがイマイチだと、なかなか素敵には見えないんですね。とは言っても難しく考えることはありません。
・スーツ・ネクタイ・シャツの3要素の中で、柄は2要素以内におさめる
・色を使いすぎない
・ネクタイ着用前提であれば、シャツはセミワイドカラー、もしくはワイドカラーの中でも比較的襟の角度が狭めのものを選ぶ
・量販店で安く売っている、色ボタン、華美な刺繍、二重の襟などの「若作りシャツ」を着ない
このあたりを抑えれば、大きく外すことは少ないでしょう。
ちなみに今回のコーディネートは(写真上)、柄は3要素のうちネクタイのみの1要素。
色数は、スーツのネイビーとシャツの白の2色のみ。
シャツがタブカラーで、タイが少々主張するペイズリー柄ということを除けば、とてもシンプルで単純明快なもの。
職場の服装規定に応じて、これをセミワイドカラーの白無地シャツにネイビーの小紋柄でもいいですし、ネイビーベースのストライプシャツを着て無地のネイビータイや小紋柄タイでもいいでしょう。
コーディネートの精度を高めるために、白無地のポケットチーフも挑戦してみてはいかがでしょうか? 日本ではポケットチーフは全然普及していませんが、スーツスタイルには欠かせないものです。
③ヘアスタイル
思いのほかスーツスタイルでもヘアスタイルは重要です。スーツがきちんと着れていても、髪型が野暮ったいとなんだか垢抜けて見えないんですね。
・ヘアスタイルは長めよりは短め。できればおでこを出す(今回の僕は出していませんが)サイドや後ろは短めにスッキリさせるスタイルがおすすめ。
・セットで髪型に立体感や髪の動きを出す
この2点を意識してヘアスタイルを整えると、スーツに似合うヘアスタイルが演出できます。もちろん似合う髪型は人によって違うので、美容院に行った際にスタイリストさんと相談しながらカットしてもらうといいでしょう。
④仕立てが良く、できる限り良い生地のスーツを着る
この項は少々マニアックな話になります。「スーツスタイルをもっと極めたい」という方は、こういった視点も取り入れてみては?という項目です。
まず、ある程度のクオリティがあるスーツを着た方が着こなしの精度は高まります。なぜなら、仕立ての良いスーツの方が体を立体的に見せるように作られているからです。
上の写真のスーツのボタンをとめている上のあたりをご覧ください。きれいに襟がロールを描いて立体的になっています。スーツやジャケットの襟(ラペル) ここがふんわりと仕上がっていると、体がより立体的に見えるんですね。リーズナブルなスーツは、この襟のふんわり感がなくペシャッとしているので、体が立体的に見えにくいんです。(もちろん襟の処理だけで全ては決まりませんが)
また、スーツは顔の下から足元まで、広範囲で全て同じ生地が身を包みます。できる限り上質な生地のスーツを着ることも、着こなしの精度を高めることにつながるのです。ショッピングモールで売っている1万円のスーツと、セレクトショップの10万円程度のものを比べると、生地の雰囲気や光沢がまるで違います。(とは言ってもファッションに興味がなければわかりにくいのですが) 体全体にリーズナブルな生地をまとうのか、上質な雰囲気の生地をまとうのかで、見え方は変わってくるのです。
(こういったマニアックな視点は、セレクトショップの店員さんの方がより詳しいので、ご興味のある方はお店でお話を聞いてみると面白いかしれません)
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