真冬の定番アイテムといえば「ダウンジャケット」。今回は着こなしの具体例を紹介したいと思います。もっともオーソドックスな方法なので、誰でも簡単に試してもらえると思います。

まずはダウンですね。今回はMFSでもおなじみのユニクロのシームレスダウンパーカを使いました。色はネイビー。これはブラックでも構いません。好みで選んでみてください。そもそもダウンというのは、モコモコしていて、着膨れしますし、本来はあんまり格好いいアイテムではありません。スタイルが悪く見えますから。

僕も実はダウンが大嫌いで、20代後半までは敬遠していました。ところがここ数年はダウンのシルエットも大分美しくなりましたし、ブランドの選択肢も増えました。ダウンでもおしゃれに見せることは十分に可能になりました。ただし、使い方には注意が必要です。

ダウンを着る場合は、全身をカジュアルにまとめすぎないことが非常に大切です。ダウン×ネルシャツ×ブルージーンズ×スニーカーなんてもう最悪です。まさに冬のおじさんの定番ですね。絶対におしゃれには見えません。

ダウンを着るからには、ダウン以外のアイテムは「きれいめ」を意識することが重要です。今回だと、ダウンの下には丸首のニットを着て、ボトムスは白ジーンズを合わせています。これがきれいめの要素になります。このような下地が整っているからこそダウンを着てもカジュアルになりすぎないのです。

ダウンの内側に着るのは、丸首ニットが鉄板です。白かネイビーの丸首ニットを合わせると良いでしょう。今回は紺を合わせたので、もし白ニットを合わせるのでしたら、ボトムスはグレーのセンタープレスの効いたパンツを合わせると良いでしょう。足元まで革靴だとちょっと作り込み過ぎなので、ここは白レザースニーカーで構いません。

細部に注目！

細かい点なのですが、ネイビーのニットに、ネイビーのダウンを合わせるという「同系色の重ね着」はどうなのか？ という質問をときどきいただくのですが、まったく問題ありません。これはグラデーションというテクニックで、微妙に色合いを変えるのはまったく問題ありません。