みなさん、こんにちは！
メンズファッションスクールの大山 旬です。

今回はビジカジのコーディネートを解説したいと思います。ビジカジにおける定番の着こなしと言えば、既にみなさんもご存知の通り「ネイビージャケット×グレースラックス」の組み合わせですよね。みなさんも日々の着こなしで何度も実践して頂いているかと思います。

でもこれだけではマンネリ化しますし、更にバリエーションの広げたい場合にはどのようにすべきかというと、「色使いを逆」にすればコーディネートが完成します。ジャケットにグレーを、ボトムスにネイビーを配置すれば、2つ目のジャケパンスタイルが完成です。これなら誰にでも取り入れやすいかと思います。

これにはコツがありまして、まずはグレージャケットのチョイスが重要です。グレーと言っても、様々な色味があります。明るいグレーから黒に近いグレーまでありますが、もっとも使いやすいのは上の写真のようなミディアムグレーです。濃すぎず、薄すぎない中間色です。これくらいが一番使い勝手が良いのです。

というのも、明るいグレーだと着こなしが引き締まりませんし、明るい色ほど生地の質感がハッキリと分かってしまいます。ですのでライトグレーを買うなら、ジャケットでも5万円以上が1つの目安になります。

一方でチャコールグレーのような深すぎる色合いだとあまりに退屈過ぎて、せっかくのジャケパンスタイルを楽しむことができません。このような中間色のグレーを選べば、比較的季節に大きく左右されずに使うことができるので重宝します。ちなみにこちら、スーツカンパニーの物なので決して高価ではありません。

そしてボトムスはコットンスラックスを合わせています。ジャケットがウール素材なので、ボトムスも素材を揃えるのがセオリーなのですが、そうするとかなり堅苦しい印象になります。ボトムスはコットンにして、少しカジュアル感を漂わせると全体のバランスが整います。

色味も黒に近いくらいではなく、少し青みが感じられるとおしゃれに見えます。丈はハーフクッションくらいに仕上げて、あまりダボ付かないようにしてください。そして小物使いも重要で、僕はメッシュベルトくらいでも程よくカジュアル感が出るので良いかと思います。これがふつうの黒のベルトだと、どうしてもおしゃれ感が出ません。ほんの少し着崩すのがポイントです。もちろん黒のメッシュベルトでも構いません。

そして靴も黒のストレートチップでは完全に雰囲気が重すぎるので、ローファーだったり、スエード素材だったり、少しカジュアルな要素を足しましょう。ベルトと靴の色は合わせた方が良いのですが、最近ではそこまで厳密には合わせないことも多いです。僕は昔はとことんこだわりましたが、今はかえってズラすことの方が多くなりました。