今回はスーツスタイルの解説をしたいと思います。ネイビー無地のスーツに白無地シャツ、ブラウン無地のネクタイを合わせた、とてもシンプルなスーツスタイルになります。

ここで疑問に感じられた方もいるかもしれません。なぜなら、スーツスタイルは無地と柄の割合を「2：1」にすることが鉄則だということを、MFSではみなさんにお伝えしているからです。今回はすべて無地ですので、ちょっと話が違うじゃないかと。

すべての要素が無地だとどうしても着こなしが退屈に感じられてしまうものです。本来であればどこかに1つでも柄が入った方が着こなしに奥行きが生まれます。でも今回はあえてすべて無地にしています。それには理由があります。ではVゾーンをクローズアップして見てみましょう。

まずはスーツ。よく見ると細かな織りが入っています。シャツも同じく、凹凸感のある素材のものを選んでいます。そしてネクタイには程よく光沢が感じられますよね。

つまり、無地ではあるのですが、素材に表情があるため、今回はすべて無地で揃えました。1点づつのアイテムが地味になりすぎないので、すべて無地でもこういう場合はOKです。それでも物足りなく感じたら、胸元に今回のように白いチーフを少し覗かせるだけでも素敵です。

今回覚えておいてもらいたいのが、「全身無地でも、”素材感に特徴があればOK”」ということです。ドレスコードが厳しく、あんまり着こなしで遊びができない職場でしたらこのようなコーディネートは最適です。