ベーシックとは?

「ベーシック」という言葉。よく聞きますよね。このコンテンツの中でも繰り返し使う言葉です。大人のファッションには「ベーシックであること」がとても重要です。

でも、そもそもベーシックとはどのような物なのでしょうか?このコンテンツにおけるベーシックの定義を確認してみたいと思います。

ベーシックの定義

この教材におけるベーシックの定義とは以下の通りです。
①デザインに違和感がない
②昔からある定番の形
③奇をてらっていない
④前に出過ぎていない
⑤自然に見える

このような特徴のアイテムをこのコンテンツの中では「ベーシック」と呼んでいます。

なぜベーシックをお薦めするのか?

ではなぜベーシックをお薦めするのでしょうか?なんだか地味で、パッとしないなぁと思う方もいるかもしれません。

答えは簡単です。「ベーシックが一番印象が良いから」です。特に女性からの反応が良いのです。

例えば、女性に「男性のどんなファッションが好きですか?」という質問をすると、返ってくる答えはある程度決まっています。「清潔感があって、ベーシックなファッションがいい」これが女性の本音です。

ファッションで個性をアピールしようとしたり、お洒落をし過ぎてしまうと、かえって引かれてしまうことの方が多いのです。前に出過ぎず、自然体のファッションを心掛けることが実は最も大切です。

世の中のほとんどの服が「ベーシックじゃない服」

実は世の中のほとんどの服はベーシックではありません。なぜなら、ベーシックな服よりもごちゃごちゃしたデザインの服の方が特徴的で、よく売れるからです。ですので、ボタンの色を変えたり、色々な工夫をしながら「売れる服」を作ります。下の写真が良い例です。

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過剰なステッチや赤の縫い糸。パッと見はお洒落に思うかもしれませんが、こういうシャツは選んではいけません。安っぽく見えてしまいますし、お洒落な人は絶対にこのようなシャツを着ません。

ベーシックな服を探す方がかえって難しいことです。あなたも心当たりはありませんか? 一目惚れで変わったデザインの服を買ったけど、どのように着ればいいのか分からず、結局あまり着ていない…

ベーシックな服は売り場でもあまり目立たないため、売れにくいのが現状です。そのため街には値段が安く、ベーシックではない服が溢れています。

パッと見は地味だけど…

ベーシックな服というのは、パッと見はとても地味です。何の特徴もありません。ですが、着た時にその違いが分かるはずです。

例えば下の写真。イタリアのシャツ専門ブランド「ギローバー」の白シャツです。パッと見はなんてことのないシャツですよね。

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でも着た時にはその差に気づくはずです。程よくウエストがシェイプされていて、着た時に痩せて見えるのです。生地の質感も上品です。

ベーシックなアイテムほど、ごまかしが効きません。素材が良かったり、縫製が良くないと、素敵な雰囲気にはなりません。

大人のファッションにはこのような細やかなこだわりが必要です。目立つステッチや色の付いた糸でごまかすのではなく、シルエットや素材感を楽しむことがとても大切なのです。

ベーシックな服は着回しが効く

ベーシックな服の一番の利点は「着回しが効く」という点にあります。例えばベーシックなネイビーのジャケットの場合、パンツはジーンズでも、白ジーンズでも、チノパンでもグレーのスラックスにも合います。インナーはシャツだけではなく、Tシャツにもよく合います。

ベーシックなアイテムは単体で見ると退屈に見えるかもしれませんが、それだけ着回しができるのです。

パッと見の印象だけでデザインに特徴のある服を買っても、着こなせないということが多いですが、ベーシックな服であればそういった心配はありません。

量より質が大切

服には量は必要ありません。質の方が遥かに大切です。

まずはベーシックで着回しの効く服をしっかり揃えることが大切です。ですので、バーゲンセールで安い服をたくさん買ったり、アウトレットで必要以上に服を買う必要はありません。

大切なのは質です。セールではない時期に1点1点を丁寧に選んでください。

クローゼットを開くと、必要最低限の服だけが並んでいる状態。そしてその少数精鋭の服は、どれも本当に気に入っていて、着るだけでテンションが上がる。そんなクローゼットを目指していくことが大切です。

安い服を3つ諦めて、良い服を1つ買うことの方が何倍も大切です。ぜひ量より質を意識してみてください。

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