スーツ


【参照】http://www.bronline.jp/brand/044/
こちらのページではスーツの選び方についてお伝えします。

みなさんは何着のスーツを持っていますか? ほとんど着ていないスーツがクローゼットの中にずらりと眠っているという方も少なくないと思います。スーツにも緩やかな流行の変化があります。そのため5年もすれば「古くささ」が漂うようになります。5年以上前のスーツは手放し、クローゼットの中を一旦リセットしましょう。

最近ではクールビズの影響もあり、真夏にスーツを着る企業は少なくなりました。スーツをメインで着るのは春・秋・服の3シーズンとなります。「3シーズン対応」とされるスーツも多数展開されています。まずはこのような季節感をあまり感じないシンプルなウールのスーツから集めましょう。

3〜4着ほど、シンプルなウールのスーツがあれば十分です。それに加えて、秋冬でしたらフランネル素材の季節感のあるスーツが1〜2着あるのが理想的です。すべて3シーズン対応のスーツのみでもまったく問題ありません。

スーツは一度着たら2日は休ませるようにしてください。3着以上のスーツがあれば、ローテーションを組むことができますので、ある程度の品質を保ちながら長く着ることができます。2日連続で着ると確実に生地が痛むので避けるようにしてください。

まずは3着、しっかりとスーツを新調してみてください。一気に揃えるのは大変ですので、2年ほど掛けてクローゼットの中を一新してみてください。先程も少し触れましたが、スーツの消費期限は【5年】と考えてください。5年経てば、どんなにベーシックに見えるスーツでも少しずつ時代の方向性とズレが生じてきます。

1着10万円のスーツを10年着るよりも、3万円のスーツを3年ごとに新調した方が断然素敵に見えるはずです。

スーツはどこで買えばいいのか?

スーツに掛ける金額ですが、1着あたり3万円以上を1つの目安としてください。以下、この予算内で購入できるスーツをまとめてみました。

3万円:スーツカンパニー
4万円:ユナイテッドアローズグリーンレーベル
5万円:ユニバーサルランゲージ
8万円:ユナイテッドアローズ、トゥモローランド
10万円:バーニーズニューヨーク、ビームス
13万円:ラルディーニ、タリアトーレ(イタリアのインポートブランド)

予算に余裕がある方は、5万円以上のスーツを選んでみてください。スーツはビジネスの場面で武器となります。しっかりと投資をして仕立ての良いスーツを買い揃えてください。

最近ではスーツカンパニーやスーツセレクトのようなスーツ量販店でもそれなりに形のきれいなスーツが手に入ります。実はスーツのシルエットはどんなに高くてもそこまで明確な違いは出ないものです。一方でごまかしが効かないのは「素材」と「縫製の丁寧さ」です。

5万円以上のスーツだと、素材に上品な雰囲気が漂います。そして仕立てもきれいです。しかし最初のうちはこの小さな差を感じ取ることはできないはずです。その場合はなるべく予算を抑えてスーツを買うので十分です。細かな違いが分かるようになった時から、少しずつ価格帯を上げていくことをお薦めします。

スーツの色は「ネイビー」か「グレー」のみ

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続いてスーツの色についてお伝えします。ビジネスの場面におけるスーツの色にはある程度の制限があります。ネイビーかグレー。この2択しかありません。

時々黒のスーツを着ている方を見ますが、これは完全にNGです。黒を着ていいのは【ホスト】と【冠婚葬祭】の時だけです。黒のスーツを好んで着ていると、「常識の乏しい人」と思われてしまうこともあります。もしお持ちでしたらすぐに手放してください。

紺は若々しい印象、そして清潔感を与えてくれます。まず一番最初に用意すべきは紺のスーツになります。

一方でグレーは大人っぽさを感じさせてくれます。もし童顔で年齡よりも若く見られがちな場合は、濃い目のグレーのスーツを選ぶと良いでしょう。大人っぽい風格が漂うようになります。

まずはストライプ柄を選ぶ

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続いて柄です。スーツスタイルにおいてまず選ぶべきなのはシンプルなストライプ柄です。無地に比べると風格が出ますし、スーツに着慣れている印象を与えることができます。

ストライプのスーツを選ぶ際には、【ストライプの間隔】をしっかりと見て選ぶことが大切です。ストライプの間隔が1㎝前後の物を選ぶと良いでしょう。人差し指1本分くらいの間隔だと覚えておいてください。

ストライプの間隔が狭すぎると、ごちゃごちゃした印象になりますし、逆に広すぎると「その筋の人」のような印象を与えてしまいます。人差し指1本分を目安に程よいストライプのスーツを選んでください。あまりストライプの主張が強すぎないものを選ぶのがポイントです。

ネイビーストライプ、グレーストライプ、まずはそれぞれ1着づつ揃えてみてください。

無地を選ぶ

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無地のスーツは基本中の基本ですので、必ず揃えておくようにしましょう。ネイビーもグレーも明るめの物は合わせが難しくなります。ミディアム〜濃い色の物を選ぶと失敗しないでしょう。ネイビーとグレーそれぞれ1着ずつ用意してください。


【参照】https://www.uktsc.com/
無地だと地味に感じるかもしれませんが、最近では「織柄」の入ったものも出ています。遠目で見ると無地だけと、近くで見ると立体感が見て取れます。このような生地感だと無地でもおしゃれに見えますので、ぜひトライしてみてください。

オーダーが最高とは限らない

「スーツはオーダーが一番だ」と思われている方はとても多いのですが、実はそれは誤解です。オーダーというだけで特別な感じがするかもしれませんが、体型の問題で既成のスーツが着れないという場合を除いては、店頭での購入をお薦めします。

なぜならセレクトショップの店頭でスーツを購入すると、身幅の調整や袖丈の調整、パンツのウエスト周りの調整など、細かく調整することができます。店員さんがしっかりと採寸してくれますので安心です。このような調整さえしっかりとすれば、セミオーダーと仕上がりはそこまで変わりません。

ちなみに同じ5万円のスーツだと、既成品とオーダー品では生地のレベルが大きく異なります。大量に作る既製品の方が生地の仕入れが安く抑えられるため、同じ価格帯の場合、良い生地を使うことができるのです。その点、オーダーは数が多く作れないため、生地のグレードが下がってしまいます。

またオーダースーツには完成まで実物が見れないというネックがあります。自分で生地選びから行わなくてはならないので、失敗が多いのもネックです。

またどんなにサイズがぴったりに仕上がったとしても、肝心のスーツのデザインがイマイチだと素敵に見えないというのも大きな問題です。特に昔からあるような街のオーダースーツショップの場合、スーツの型が古く、野暮ったい雰囲気になりがちです。

政治家の方々のスーツ姿がイマイチなのもこういった理由があります。それでしたらセレクトショップで既成品を買った方が確実に失敗を防ぐことができます。サイズ選びに難がない限りは、スーツをオーダーする必要は特にないでしょう。

「麻布テーラー」か「ユニバーサルランゲージ」を選択

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もしオーダーでスーツを仕立てる場合は、信頼できるお店を知っておくと安心です。僕がお薦めするのは「麻布テーラー」と「ユニバーサルランゲージ」の2つです。
http://www.azabutailor.com/ https://www.uktsc.com/custom-order/
オーダースーツは生地のグレードによって価格が大きく異なりますが、4万円からスーツを仕立てることができます。店員さんもセレクトショップの店員さんのように、お洒落な人が多いので信頼がおけます。ご自身の予算を先に伝えてから生地を選びましょう。まずはオーソドックスなネイビーのストライプ柄から選んでみると良いでしょう。

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